大海原のゴミ問題について

日本海側の海岸には注射器やアンプルなどの医療系の廃棄物が1ヶ月間で2万点が漂着しているとのことです。 そのほとんどの漂着物のラベルは中国語、ロシア語やハングル語で書かれたもので、東アジアの経済が好調で 物が増える事での代償でもあると思います。

太平洋側の相模湾や横浜港沿岸の漂着ゴミはほとんど日本製ゴミであり、大部分の海岸で総ゴミ数に占める日本 製ゴミ数の割合が90%以上に達しておりますが、これら大量の日本製のゴミは、ゴミ埋立て中の海域や河川から の流出し、海岸、船上からのポイ捨てや不法投棄など、海岸域近傍が発生源となっているようです。

太平洋の東西をほぼ横断する幅一千km前後の漂流ゴミの帯は「太平洋ゴミベルト」と呼ばれており、特に漂流 ゴミが集中する海域は、ハワイ諸島やその北東海域、北米大陸西岸の北部海域、フィリピン周辺の海域とされ ている。アジア圏内から遠く離れたハワイ諸島の西方の太平洋上に浮かぶ、サンド島、スピット島、イースタ ン島の三つの島からなる米国ミッドウェー環礁は、近年、「漂着ゴミの島」としてもクローズアップされてい て、漁網やブイ、空き瓶類、プラスチック容器類のゴミが大量に漂着している。これらにも、日本製、中国製、 韓国製などアジアからのゴミが海流に乗って流れ着いたものも多く、年間11トンを超え島では処理しきれない 状況になっていると言われております。

【米国魚類・野生生物局(FWS:U.S.Fish and Wildlife Service)によって報告】

人間が海や川に放置したゴミが海の生物にとって、大きな脅威と なっていることは定説となっておりますが、ウミガメが好物のク ラゲによく似たビニール袋を食べて腸閉塞を起こすことや、産卵 する海鳥の一種が子育てをしている親鳥が漂流していたライター をエサと誤認して取ってきて子どもに与え、子供は内蔵が破れて 命を落とすことになるなど、人間が招いていることに被害をこう むる動物達に心が痛むものです。

1999年には「海岸法」改正によって、海岸域の在り方が従来の 「防護」一辺倒から「環境」と「利用」との調和を重視する考え 方に大転換を計られたことにより、国家的に海岸環境問題への取 り組みに拍車が掛かり、行政的にも漂着ゴミ問題への関心が高まったことが大変喜ばしい事ではありますが、 もっと一人一人がゴミの投げ捨てや環境問題に大きく関心を抱かせる方法を取らない限り、この問題は減少す るどころか、一時的な取り組みで終わってしまう事が予想されてしまいます。

相変わらず増加し続ける一般廃棄物、廃棄物処分場の新規計画激減と自己負担制大型家電リサイクル法施行に よる不法投棄激増など、漂着ゴミの大供給源となるゴミ問題には低減要因を見出せないのが現状であり、この ことは漂着ゴミの激増にも繋がり悪循環を招いておりますので、今後、各国が法で強制的に縛りを設け、将来 への打開策を速いスピードで浸透させる事を切に願います。

海は地球において大切な循環システム機能をもった有難い賜物、ゴミを捨てるところではないはずです。弊社 も少なからず、クルージング事業から恩恵を受けております。将来的に売上の一部は、大人や子供の人間学観 点からの『地球環境とのコミュニケーション』や『学校や社会教育で教えてくれない人心』を中心に、世界を 相手に行動していくことに目標を定めさせて頂いております。人間、一人一人が生きていることへの喜びやこ の地球で共存している自分自身の価値を見つけられることでの意識の結果が、素晴らしい地球家族の和が出来 ることと、信じております。

オーシャンズクルーズ事業部 スタッフ一同